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Arize
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ツール紹介:Arize AIはLLM可観測性とエージェント評価を統合。開発〜本番を結び、実運用データで生成AIを磨く。
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登録日:2025-10-28
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ツール情報
Arize AIとは?
Arize AIは、開発から本番運用までを一貫して支えるLLM可観測性とエージェント評価の統合プラットフォームです。生成AI、従来の機械学習、コンピュータビジョンを横断し、トレーシング・評価・モニタリングを一体化。開発中のプロンプトやチェーン、エージェントのふるまいを詳細に記録し、信頼できる評価指標で比較・改善できます。本番の実データを用いて品質やパフォーマンスの変化を可視化しながら開発にフィードバックする“データ駆動の反復”を実現。オープンソースのLLMトレーシング/Evalsと商用の観測・分析機能を組み合わせて、Arize AXを中心にアプリとエージェントの開発を加速し、本番での精度と信頼性を磨き上げます。開発時の評価と本番監視を同じ軸でそろえることで、指標のズレを減らし意思決定をシンプルにします。開発者はプロンプトやモデルの変更がユーザー体験や運用コストに与える影響を同一ビューで比較でき、継続的な改善を素早く回せます。
Arize AIの主な機能
- LLM/エージェントのトレーシング:プロンプト、入出力、チェーンの各ステップを可視化し、挙動の原因を追跡。
- 評価(Evals):自動評価と人手評価を組み合わせ、モデルやプロンプトのバージョン間で品質を比較・回帰テスト。
- 本番可観測性:品質指標、エラー、レイテンシ、コストなどを継続的にモニタリングし、変化を早期に検知。
- データドリフト/分布変化の検知:本番データの推移を捉え、開発環境とのギャップを把握。
- 開発〜本番の統合:Arize AXにより、実運用データを活用したデータ駆動の反復ループを構築。
- オープンソースのLLMトレーシング&評価:軽量な導入でローカル/クラウドの実験に活用し、既存スタックと統合。
- 世代横断のサポート:生成AIだけでなく、機械学習やコンピュータビジョンの監視・評価にも対応。
- コラボレーション/ガバナンス支援:チームでの比較検討やレビューを円滑化し、運用リスクを抑制。
Arize AIの対象ユーザー
Arize AIは、LLMアプリやエージェントを開発・運用する企業、MLOps/LLMOps体制を整えたい組織に適しています。具体的には、機械学習エンジニア、データサイエンティスト、プロダクトマネージャー、SRE/運用担当、品質保証やガバナンス部門、研究チームなど。カスタマーサポートの自動応答、検索・レコメンド、文書要約・解析、画像認識を含む現場で、開発と本番をまたぐ評価と監視を一元化したいケースに有用です。
Arize AIの使い方
- 導入方式を選択:オープンソースのトレーシング/Evalsをセットアップするか、プラットフォームと環境を接続します。
- 計測の組み込み:SDKや計測ポイントをアプリに追加し、プロンプト/チェーン/エージェントのトレーシングを有効化します。
- 評価設計:品質指標と評価データセットを定義し、自動・人手評価の基準と合否ラインを設定します。
- 実験と比較:開発環境でバージョンごとの挙動とスコアを可視化し、回帰テストで改善効果を検証します。
- 本番運用:ダッシュボードで品質・遅延・コストの変化を監視し、しきい値やレビュー手順を整備します。
- 反復改善:本番の実データを活用してプロンプトやモデルを見直し、評価と監視の軸を揃えて再リリースします。
- チーム連携:結果を共有し、ガバナンス手順に沿ってロールアウトを管理します。
Arize AIの業界での活用事例
カスタマーサポートでは、LLMボットの会話をトレーシングして回答の安定性を評価し、ピーク時の遅延や品質低下を早期に把握して改善します。Eコマースでは、検索/レコメンドの挙動を本番データで観測し、分布変化を検知してランキングやプロンプトを調整。金融領域では、文書要約や照会応答のエージェントを評価基準に沿って継続監査し、リスク低減と説明可能性を高めます。製造や小売では、コンピュータビジョンのモデル精度の変動を可視化し、環境変化に応じた迅速な再調整に活用されています。
Arize AIの料金プラン
Arize AIは、オープンソースのLLMトレーシングと評価ツールを提供し、実験や小規模利用を無償で開始できます。商用の統合プラットフォームでは、開発〜本番の可観測性、評価の一元化、ガバナンス支援などの機能を含む構成で導入規模に応じて利用できます。まずはオープンソースで評価ワークフローを確立し、必要に応じて商用機能を追加するハイブリッドな運用が可能です。
Arize AIのメリットとデメリット
メリット:
- 開発と本番の可視化・評価を一元化し、指標のズレを抑制。
- 実運用データを活用したデータ駆動の反復で改善サイクルが高速化。
- 生成AI・機械学習・コンピュータビジョンを横断して対応。
- オープンソースと商用を組み合わせた柔軟な導入が可能。
- チーム横断のコラボレーションとガバナンスを支援。
デメリット:
- 初期の計測設計やデータ接続に工数がかかる。
- 評価指標の設計・合意形成に専門知識が必要。
- 既存の監視や実験基盤との統合でツールチェーンが複雑化する可能性。
- 商用機能の利用ではコスト管理が課題になりうる。
Arize AIに関するよくある質問
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質問:従来のAPMやML監視ツールと何が違いますか?
LLM/エージェントのトレーシングと評価を同一基盤で扱い、開発時の評価指標と本番の観測指標を揃えて意思決定できる点が特徴です。
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質問:生成AI以外のモデルにも使えますか?
機械学習やコンピュータビジョンを含むワークロードの監視・評価にも対応します。
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質問:エージェントの評価はどのように行いますか?
タスク定義と評価基準を設定し、トレーシングで得た挙動とスコアを紐づけて比較・回帰テストを行います。
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質問:オープンソースだけで始められますか?
はい。オープンソースのトレーシングやEvalsで実験を開始し、必要に応じて商用機能を統合できます。
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質問:機密データの取り扱いはどうすべきですか?
収集範囲を最小限に設計し、ポリシーに沿ってログやメタデータの粒度を調整することで、安全に可観測性を確保できます。



