
Vectra
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ツール紹介:AI搭載NDRで攻撃の兆候を可視化。アラートノイズを削減し、対応を高速化。ネットワーク・ID・クラウド横断検知。
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登録日:2025-11-01
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ツール情報
Vectra AIとは?
Vectra AIは、NDR(Network Detection and Response)に特化したセキュリティプラットフォームです。Attack Signal Intelligenceにより、ネットワーク・アイデンティティ・クラウドに散在するシグナルを相関し、攻撃者の一連の動きを可視化して優先度付けします。アラートノイズを抑え本質的な脅威を浮かび上がらせることで、調査とインシデント対応の効率を高めます。横移動やC2通信、認証情報の悪用、データ持ち出しといった高度な攻撃の兆候を早期に検出し、SOC運用の精度向上に貢献します。オンプレミスからクラウド、リモート接続を含むモダンなネットワーク全体をカバーし、既存の運用プロセスと連携しながら、検知・調査・封じ込めのライフサイクルを一気通貫で支援します。
Vectra AIの主な機能
- AI駆動の脅威検知:トラフィックや認証イベントから攻撃のシグナルを学習・相関し、高精度に異常を特定
- 優先度付けとノイズ削減:重大度と影響範囲を加味してリスクをランキング化し、アラート疲れを軽減
- ネットワーク・アイデンティティ・クラウド横断の可視化:ハイブリッド環境全体の攻撃経路を一元把握
- 自動相関分析:散発的なイベントを攻撃キャンペーンとしてつなぎ合わせ、根本原因にフォーカス
- インシデント調査支援:タイムライン、通信関係、資産情報などの文脈を提示して迅速なトリアージを実現
- リアルタイム検出と対応:検出に基づく封じ込めアクションや運用ツールへの通知をオーケストレーション
- ダッシュボードとレポート:経営層向けのリスク状況とSOC向けの運用メトリクスを可視化
- 拡張性とスケーラビリティ:大規模トラフィックやマルチクラウド構成にも対応した設計
Vectra AIの対象ユーザー
エンタープライズのSOC・CSIRT、セキュリティ運用を内製する企業やMSSP、ハイブリッドクラウドを運用するIT部門、ゼロトラストを推進するセキュリティアーキテクトに適しています。特に、従来のシグネチャ型では捉えづらい横移動や認証情報の悪用、クラウド内の不正操作を可視化したい組織に有用です。金融、製造、医療、テクノロジー、公共など、重要インフラや規制産業での継続監視にも向いています。
Vectra AIの使い方
- 導入設計:監視対象(データセンター、拠点、クラウド、ID基盤)と可視化範囲を定義し、収集ポイントを設計します。
- データ収集のセットアップ:ネットワークミラー(SPAN/TAP)やクラウド・ID連携を設定し、テレメトリを取り込みます。
- 初期チューニング:資産やアカウントの役割をタグ付けし、検出ポリシーと通知ルールを調整します。
- 検知とトリアージ:優先度付きアラートをキューで確認し、関連イベントの相関ビューで真偽判定を行います。
- 調査・対応:タイムラインやエンティティ関係を確認し、封じ込め・アクセス遮断・チケット発行などの対応を実施します。
- 継続的最適化:検出結果をフィードバックし、例外・しきい値・運用連携を継続的に改善します。
Vectra AIの業界での活用事例
製造業ではOT/IT横断の不審な横移動やC2通信を早期検出し、ライン停止リスクを低減。金融ではアカウント乗っ取りやデータ持ち出しの兆候をID・ネットワーク双方から把握し、不正取引を未然に抑止。医療ではクラウド上の電子カルテアクセスの異常や院内ネットワークの攻撃連鎖を可視化し、患者データの保護を強化。SaaSを多用するテクノロジー企業では、クラウド操作の逸脱検知とテナント間のリスク相関で、インシデント対応時間を短縮しています。
Vectra AIの料金プラン
エンタープライズ向けのソリューションとして、監視対象の規模や構成に応じた見積もり・ライセンス形態が採用されるケースが一般的です。契約形態や提供範囲(ネットワーク、アイデンティティ、クラウドのカバレッジ)により費用は変動します。具体的な料金や評価環境の提供可否については、公式情報の確認が推奨されます。
Vectra AIのメリットとデメリット
メリット:
- AIによる相関分析で重要アラートに集中でき、アラート疲れを軽減
- ネットワーク・ID・クラウドを横断した可視化で攻撃の全体像を把握
- 調査に必要な文脈情報が揃い、対応の迅速化と再発防止に寄与
- ハイブリッド/マルチクラウドの大規模環境にもスケール
- 既存のSOC運用に組み込みやすいワークフロー設計
デメリット:
- 初期の可視化設計やミラー設定など、導入準備に工数がかかる
- 最適な検出精度には環境に合わせたチューニングが必要
- ネットワーク可視化に依存するため、暗号化や盲点の扱いに工夫が求められる
- エンタープライズ向けのため、コストや運用リソースの確保が必要
Vectra AIに関するよくある質問
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質問:SIEMとVectra AIの違いは何ですか?
SIEMはログの集約・相関に強みがあり、Vectra AIはネットワークやID・クラウドのシグナルから攻撃の動きを捉えるNDRに特化しています。併用することで検知と調査の精度が高まります。
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質問:NDRはEDRとどう使い分けますか?
EDRはエンドポイント内の挙動監視、NDRはネットワーク横断の挙動把握が得意です。両者を組み合わせることで端末内外の攻撃をカバーできます。
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質問:クラウド中心の環境でも有効ですか?
はい。クラウドやアイデンティティのシグナルとネットワークの可視化を相関し、SaaSやIaaSにおける不審な操作や横移動の兆候を把握できます。
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質問:導入までの流れは?
監視範囲の設計、データ収集設定、初期チューニングを経て本番運用に移行します。運用と並行して検出ポリシーを継続調整します。
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質問:アラートの優先度はどのように決まりますか?
検出の重大度、影響範囲、関連イベントの相関など複数の要素からリスクをスコアリングし、対応順を明確化します。







