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Cerebras
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ツール紹介:ウェハースケールで深層学習/NLPを加速。オンプレやクラウドで拡張可能なAIスーパー計算基盤。モデル開発・微調整も支援。
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登録日:2025-10-21
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ツール情報
Cerebras AIとは?
Cerebras AIは、深層学習や自然言語処理(NLP)などの大規模AIワークロードに特化したコンピューティング基盤を提供する企業・プラットフォームです。特徴は、従来のGPUとは異なるウェハースケール・プロセッサを中核としたシステム設計にあり、モデル学習や推論を高速かつスケーラブルに実行できる点です。最新世代のCS-3システムを複数台でクラスタ化することで、スーパーコンピュータ級の計算リソースを構築でき、オンプレミス環境でもクラウド環境でも柔軟に展開可能です。さらに、モデルの開発・最適化・ファインチューニングを支援するプロフェッショナルサービスも提供しており、LLM(大規模言語モデル)や生成AI、コンピュータビジョンなど多様なユースケースで価値を発揮します。設計段階からAIワークロード専用に最適化されたハードウェアとソフトウェアを組み合わせ、高速化・安定稼働・運用容易性を同時に実現するのがCerebras AIの強みです。
Cerebras AIの主な機能
- ウェハースケール・プロセッサを中核としたCSシリーズによる高速なAI学習・推論基盤
- CS-3システムのクラスタ化により、スーパーコンピュータ級へ水平方向にスケール
- オンプレミスとクラウドの両形態に対応した柔軟な導入オプション
- LLMやNLP、生成AI、CVなど大規模モデルのトレーニングおよびファインチューニングを効率化
- ジョブ実行・監視・リソース管理を含む運用の簡素化と高い可用性
- モデル開発・最適化を支援するカスタムサービス(要件定義、学習戦略設計、評価支援など)
- データ中心のワークフローに合わせたパイプライン最適化とスループット向上
Cerebras AIの対象ユーザー
エンタープライズのAI/データサイエンス部門、研究機関やHPCセンター、生成AIを事業基盤とするスタートアップ、SI・クラウド事業者など、大規模モデルの学習や高負荷な推論を安定的に回す必要がある組織に適しています。特に、社内データでのLLMファインチューニング、長時間・大規模の分散学習、セキュアなオンプレ運用を求めるユースケースで効果を発揮します。
Cerebras AIの使い方
- 要件整理:対象モデル(LLM/CVなど)、データ量、SLA、導入形態(オンプレ/クラウド)を明確化する。
- 環境選定:CS-3の単体構成またはクラスタ構成を検討し、必要な計算・ストレージ・ネットワーク要件を決める。
- セットアップ:システム導入またはクラウドアカウントを準備し、学習・推論用の実行環境を構築する。
- データ準備:クレンジング、分割、ガバナンス要件への適合(アクセス制御、監査ログ)を行う。
- モデル設計:ベースモデルの選定または独自モデルを定義し、ハイパーパラメータと学習計画を策定する。
- 学習実行:ジョブを投入し、スループットや損失推移をモニタリング、必要に応じて再設定する。
- 評価・改善:ベンチマークやタスク別評価で性能を測定し、ファインチューニングや蒸留で精度を高める。
- 展開:推論エンドポイントの構築、スケーリング方針、監視・障害対応の運用手順を整備する。
Cerebras AIの業界での活用事例
製薬では分子表現学習や候補化合物の評価、創薬文献の要約にLLMを活用。製造では外観検査・異常検知モデルの高速学習と現場推論の安定運用を両立。金融では大規模コーパスを用いたリスク分析やレポート要約、顧客対応の対話モデルに適用。公共・研究分野では大規模言語モデルの学習基盤として活用され、学術データに特化したモデルのトレーニングを加速します。クラウド提供形態を用いれば、ピーク時のみ大規模リソースを確保し、開発〜本番まで一貫したスケール戦略を構築できます。
Cerebras AIの料金プラン
提供形態(オンプレミスのシステム導入か、クラウドでの利用か)、構成規模(単体/クラスタ)、サポート範囲やカスタムサービスの有無によって費用は大きく変動します。具体的な見積もりや契約条件は、要件に応じてベンダーへ直接問い合わせるのが一般的です。
Cerebras AIのメリットとデメリット
メリット:
- ウェハースケール設計に最適化された高いスループットで、大規模モデルの学習・推論を加速
- CS-3クラスタにより段階的に拡張でき、スーパーコンピュータ級の計算能力を確保
- オンプレ/クラウドの柔軟な導入で、データ主権やセキュリティ要件に対応
- 分散学習の複雑性を抑え、運用・管理を簡素化しやすいアーキテクチャ
- モデル開発・最適化・ファインチューニングの専門支援を受けられる
デメリット:
- 初期導入や大規模クラスタ構成ではコストと調達リードタイムが大きくなりやすい
- 専用ハードウェアへの依存度が高く、運用チームに特化した知識が求められる
- 小規模・短時間ジョブではリソースが過剰となり、費用対効果が出にくい場合がある
- データセンター要件(電力・冷却・設置スペースなど)の調整が必要
Cerebras AIに関するよくある質問
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質問:GPUクラスタと比べて何が違いますか?
ウェハースケール・プロセッサを中核に、チップ内・ノード間の通信を含めAI学習に特化した設計を採用している点が大きな違いです。大規模モデルを高いスループットで処理しやすく、クラスタ構成でスケールできます。
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質問:オンプレミスとクラウド、どちらを選ぶべきですか?
データ主権や低レイテンシ、継続的に高い稼働率が見込める場合はオンプレミスが有力です。需要変動が大きい、短期で大規模リソースを確保したい場合はクラウドが適しています。
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質問:既存のワークフローと統合できますか?
一般的なMLパイプラインに合わせてデータ前処理・学習・評価・デプロイの各工程を組み込めます。ジョブ管理や監視も運用プロセスに統合可能です。
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質問:どのようなユースケースが向いていますか?
LLMの事前学習や大規模なファインチューニング、生成AIの推論スケールアウト、CVの大規模学習など、計算需要が高いタスクに適しています。
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質問:導入までの流れは?
要件ヒアリング、構成設計、環境セットアップ、検証(PoC)、本番展開の順で進みます。必要に応じて専門チームの支援を受けられます。



